miho’s diary

現役保育士が、育休中に語ります。子育て中の方に寄り添える文章を……

子ども時代の人間関係は量より質とはいうけれど……

小さい頃の人間関係は、「質より量」、といろんなところで聞く。

(大人になると、削ぎ落としていく、量より質、だそうですが…)

 

たくさんのお友だちと触れ合って、いろんな考えに触れて、自分というものを形成していく。

 

早くに仕事復帰しなければいけないお母さんたちは、小さいうちから保育園に預けて、これでいいのだろうか……と悩む方も多いかと思う。

でも、上記の考え方でいくと、子どもにとってはとてもいい経験なのではないかと思う。

 

私の場合は、一人目の育休中に二人目の産休に入ったので、かれこれ育休歴4年を超えた。

私が住んでいる市は、育休中に保育園に預けることはできない、でも途中で復帰になってしまうので幼稚園に入れるのは中途半端……

ということで、色々悩んだ結果、上の子は4歳時クラスから保育園に預ける、いわゆる2年保育という選択をすることにした。

 

性格的には大人しい方なので、まぁ家でも見れる。

だけど、3歳すぎたらお友だちとの関わりをたくさん持って欲しい(というか、私自身が保育士だから、そのくらいの年齢から友達との関わりが増えてくるという発達過程を知ってしまっているから、それに倣いたいと思ってしまっている)と思っているから、ここはかなり試行錯誤もした。

青空自主保育に通わせてみたり、同い年くらいの子が通っていそうな体操教室や英語教室を調べてみたり。

でも、なんやかんやでうまくいかず。

結局、一時預かりは利用しているものの、習い事もせずほぼ家庭保育。

 

内弁慶で、同い年くらいの子が近くにいると怯んでしまったり時には泣き出してしまったりすることもある我が子。

ある日園庭開放に行ったら、知り合いの園長に、「今あまり二年保育って聞かないよねぇ」と言われた。

息子が園児に声をかけられて泣いている姿も見ていたから、尚更早く集団生活に入れて慣れさせた方がいいという意味もこもっていたと思う(ちなみに保育園に入れるためには、育休を予定より早く切り上げて私が仕事復帰しなければいけない)。

 

少しメンタルも弱っていた時だったので、

そっか、二年保育ってあんまいないんだ。。息子のことを考えたらやっぱり早く復帰した方がいいのかな。。

などと考えてしまう自分もいた。

 

そんなある日、育休仲間で、息子の一個下の学年の男の子がいる友達と久しぶりに公園遊びをした。

内弁慶な息子だけれど、小さい時から遊びなれているのもあって、そのお友だちKくんのことはとにかく大好き。

久しぶりに会ったにも関わらず、二人で公園を走り回っている。

 

いつもはママも一緒に来て〜の息子だが、

「ママは来なくていいから。Kくんと遊んでるからね!」

と、川で葉っぱを釣って遊んでいる。

なんともいい笑顔。

来ないでと言われても、ついシャッターを切る手が止まらない。(邪魔ですねw!)

 

その時、思った。

科学的に、とか発達過程的に、とか、いろーいろ言われてることはあるけれど。

その子の育ちをしっかり見つめ、考え、受け止めているのであれば、

どこでどんなふうに育っても、いいのではないかと。

友達と関われるか…不安だけれど、Kくんとあんなにいい笑顔で笑い合える。

そんな友だちが一人でもいてくれる。

思えば、青空自主保育だって、はじめは全然輪に入れなかったけど、少しずついい笑顔を見せてくれていた。今は私の都合でいけなくなってしまったけれど、最後は大好きなお友だちや遊びもたくさん見つけられた。

 

これから長い人生。

たった一年や二年、集団生活が長かろうと短かろうと、きっとそんなに大きく変わることはないさ。

その子はその子のペースで、成長しているのだから。

子育てをしていると、小さいことがすっごく気になるけれど、1年後、その悩みは大抵忘れてる。あぁそんなこともあったよねーって、笑ってる。

そういうことの方が多い気がする。

子どもも大人も、毎日、少しずつ、成長してるから。

 

もっともっと、広い視野で、長い目線で、子どもの成長を捉えていこう。

いろんなアドバイスに心が揺れ動くこともあるけれど。

揺れ動いたっていい。

それだけ子どものことを考えている証拠だから。

揺れ動いて、悩んで、自分の答えを見つけよう。

ママとパパが子どものことを一生懸命考えて出した答え、それが正解。

子育ては、100人いたら100通りの方法がある。

正解は、自分にしかわからない。

自分の選んで道が、きっと、正解。

 

迷って、悩んで、泣いて、笑って、家族が笑顔でいられる道、進んでいこう。

自分へ、そして、同じようなことで悩んでいるお母さんへ、届きますように。